mixiに昔書いた日記を見返してみる。

色んなことが世界中のあちこちで起きていて、その内のほんの少しの重要そうに思える事柄だけが映像や文字になって僕らに伝わってくるのだけど、そのほんの少しのことでさえもやはり映像や文字でしかないから、実際に肉眼で見た耳で聞いたものではないから、映像や文字がその現場から僕の目や耳に伝わるまでの移動の間につまらないものになってしまう。
だから僕は、あらゆる時間に全ての場所で存在したいと思うのだけどそれは無理。僕らは選択するしかないのだ。

一昨日見た海の波の形も、僕が知っているのは高々両目を開けて見渡せる範囲のそれも僕が滞在したほんの一時間のものでしかなくて、今も海は僕の知らない波の形を作り出し続けている。

選択すると言うのは一つのことを選ぶのではなく、それ以外のことを捨てる行為なのだ。
 

                                                                                                                                                                                                                                                                                  • -

 
自分の身体から逃れることは出来ない。
身体から逃れることじゃなくてそこから何が見えるか。
足元から世界を眺めて少し想像力を働かせる。
僕にもまだ出来ることがあるはずだ。