複眼ギャラリーで佐伯慎亮さんの「挨拶」の展示を観た。
 
この写真があって救われた気がする。
生も死も、喜びも悲しみも、幸せも不幸せも全部一気に飲み込んでしまう。
メタファーなんていう何とでも代替え可能なものじゃなく、すべての写真がかけがえない。
一枚一枚がものすごく多弁で一所に回収するのが不可能。
写真っていうものの必然性を感じたし写真を扱う態度がすごく誠実なんだろうなと思った。
 
会場には佐伯さん本人もいらっしゃって話をしようか迷ったけど
あの写真を前にして話すことなんて何も浮かばなかった。
ギャラリーにお客さんが何人もいて交代交代話をしてて切り出せなかったってのもあるけど。
 
すごくいい展示です。観てない人は21日までなので行きましょう。