先日観た展示の感想。
 
装飾:東京都現代美術館
山本基って人の塩で出来た「迷宮」って作品はよかった。
だけど、展覧会全体で観ると技巧的な部分だけがクローズアップされていて個々の作品、作家が持っている問題意識へのアプローチの仕方やユーモアみたいなところまで観者の思考がたどり着けないような気がした。
そう言えば、展示作品を小山泰介が撮影した作品も展示してあった。どうりでその作品が掲載されているカタログは完売。
 
カオス・ラウンジ:高橋コレクション
宣言文やツイッターなどで期待して行ったけど正直微妙。
展覧会のコンセプトはすごく面白いんだけど肝心の作品が。。。
ただ書きたい、キャラが崩壊してしまうほどのキャラへの愛着、執着みたいなことはわかるんだけどニコ動でMADを見慣れてる僕には今回の作品はまだまだカオスって域に達してない気がした。
あとはモニターの中の空間と現実の空間での作品の在り方の違いに対して無頓着過ぎる作家ばかりな気がした。
モニターで観るといいのに3次元に顕現した瞬間にカオスが了解出来てしまう感じ。
次に期待。
 
有賀慎吾「the yellow show」:on going
作品のというよりもトークショーの感想。
作家活動におけるブランディング化の話、世代論、このあたりはあまり興味がない話題だったな。
というかこの話題がトークの9割を占めるんだけど。
もっと作家の作品に対する言葉を聞きたかった。
 
富井大裕「catch as catch can」:現代ハイツ
やっぱりこの人の作品は好きだ。
「作る」っていう行為を既存の道具を借りて表面化させるような作品。